しかし自分の将来が不安なのは今に始まったことではないので、学生の時も正社員の時も、閉店間際に惣菜が半額になるスーパーはよく利用してきた。貧困の広がりと関係があるのかどうかは知らないが、ここ数年、売り切れるのが早くなった実感がある。
半額シールが貼られた途端に待ち構えた人達が殺到してあっという間に目ぼしいおかずはなくなってしまう。しかし最近は半額になる前にカゴに予め惣菜を入れておき、店員が半額シールを貼り始めた後で、カゴから出してそれにもシールを貼るよう要求する人が増えた。
宮崎県の幸島のサルは芋を洗うことで有名だ。これは最初に芋を海水で洗うと塩味がついてうまいことを偶然発見した一匹のサルによって島中に広がった文化らしい。ここのスーパーでも最初に知能が高い客が発見した方法が周りの客にも広がったんだろう。
これはフェアじゃないとは思うのだが、恥の意識がなくなるほど生活が苦しい人が増えているんだろうか。そう考えると狙っていた惣菜を取られても、いちいち腹も立てられない。


