2008年03月28日

ECOカップ?

 日清の、カップヌードルの容器が、来月からポリスチレンから紙で出来た「ECOカップ」に変更されるそうだ。(
日清食品のニュースリリース)
実際のところは石油価格高騰を受けての変更なのだろうけれど、それを地球環境への配慮からと言ってしまうところが、商売上手。
「紙は「バイオマス」の一つで、燃焼時にCO2を発生しますが、木が生長する際にCO2を吸収するため、ライフサイクル全体でCO2が増加せず、地球に優しい資源です。」だそうな。

 日清は他にも詰め替え用のカップヌードル「リフィル」も販売している。環境に本気で取り組む企業というのをアピールしたいのだろうか。リフィルが出た時に、それならカップヌードルとして売る必要はないんじゃないかと思ったが、詰め替え用容器の販売や、うっかり環境という言葉に引っ掛かる消費者を狙ったものだったのだろう。ゴミが減るのはいいことだし、色々考えるなあと感心した。
でも今回の新容器をECOカップと言うのは、ちょっと行き過ぎのように思う。容器に持続可能な経営をしている森林からのパルプを使っているのならば、環境負荷が減ったと言えるのかもしれないが、紙の原料となるバージンパルプの多くに環境面での問題のあるものが含まれているからだ。

以下、紙原料の抱えている問題について、森林生態系に配慮した紙調達に関するNGO共同提言より引用

・・・
【オーストラリア、タスマニア】
タスマニアでは、樹齢数百年にもなるオールドグロス林を含む生態系豊かな温帯雨林という世界的に貴重な森林生態系が残されていますが、毎年22,000ha(山手線内の面積の3.5倍)もの天然林が伐採されています3)。用いられている主要な伐採方法は大規模な皆伐で、主に製紙用チップとして産出され、その約9割が日本に向けて輸出されています。こうした木材チップ用のオールドグロス林の破壊的な伐採は、オーストラリア国民の80%が反対しています。

【カナダ、ブリティッシュコロンビア州】
カナダでは、伐採対象の90%を原生林が占めており、伐採量の大部分は大規模な皆伐によるものです6)。カナダで最も伐採の進む地域のひとつであるブリティッシュコロンビア州では、皆伐や道路建設による土壌浸食や著しい水質汚染の被害を被っており、サケなどの生物や食物連鎖全体を脅かしています。また、100万人もの先住民族の多くが亜寒帯林や温帯林に住んでいますが、政府は先住民の土地権に対する主張を解決することなしに木材大企業に伐採認可を与えている例もあります。

インドネシア
インドネシアでは、スマトラの低地熱帯雨林が2005年以降すぐに消滅すると予想されています7)。同国の巨大な製紙産業は原料の多くを天然林の皆伐に依存しており、さらに4割の原料は違法伐採によるとの報告もされています。こうした破壊的な伐採によって、野生動物が生息地を奪われ、非木材林産物の収穫場所が減り、水資源が枯渇しているだけでなく、土地を奪われて生活手段さえも失った住民もいます。

・・・引用終わり

そもそも即席麺に使われる植物油脂には、熱帯林破壊の元凶のひとつであるパームオイルが使用されている。そんなことを言っていると何も食べられなくなってしまうので、私も時間がない時に即席麺を食べることはあるが、地球にやさしいなどと胸を張って食うようなものではなかろう。
今回の場合、どこの木を使った紙とも書いていないので、偽装にはならないのかもしれないが、環境貢献をアピールするなら、容器や油の原材料の生産過程にまでこだわって欲しい。
私は、チャルメラおじさんの方が出前一丁の坊やより好きなのだが、そこまで本気で取り組んでくれるのならば、出前一丁を選んじゃうよ。

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posted by 激弱ブロガー at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月20日

忘れてはいけないこと

許さないと叫ぶ野良犬の声を
踏み砕いて走る車輪の音がする
認めないと叫ぶ少女の声は細い
いなかったも同じ少女の声は細い
でも忘れてはいけないことが必ずある
口に出すことができない人生でも
忘れてはいけないことが必ずある
口に出すことができない人生でも

中島みゆき「忘れてはいけない」より

チベットサポートネットワークのサイトで武力弾圧に対する抗議デモや抗議文書送付の呼びかけを行っています。
posted by 激弱ブロガー at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月18日

チベットの自由

10年以上前になるが、中国人の友人にチベット問題についての意見を尋ねると「チベットの自由?奴隷の自由ですよ」と言われたことがある。中国がチベット人を暗黒の農奴制から解放したというプロパガンダを信じ込んでいるようだった。

中国のチベットやウイグルでの弾圧の苛烈さや、自国民へのプロパガンダの徹底ぶりを思うと、独立宣言するインディアンの団体がいてもとりあえず放置しているアメリカが、ましな国のように思えてくる。どちらも色々エグイことをやっているのに変わりはないし、アメリカの方が中国よりやり方が洗練されているだけかもしれないが。

チベットの長い弾圧の歴史(亡命政府の見解)
中国政府の見解
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2008年03月09日

軍需産業と平和を共存させる方法

Democracy now!の記事によれば、軍需産業からの政治献金額では1位がヒラリークリントン、2位がマケイン、4位がオバマ。オバマ氏はイラク戦争に反対していたというが、個人的な資質がどうであれ、この調子では誰が大統領になったところで戦争は減りそうにない。イスラエル・ロビーに頭があがらないのも、誰も同じのようで、クリントン氏、オバマ氏ともに、先日の多数の市民に死傷者の出たイスラエルのガザ侵攻も支持していた。

 技術の進歩と、経済の発展と、エスタブリッシュメント達の豊かな生活と、貧民のかつかつの生活の維持のためには、どうしても巨大な軍需産業を維持しなければいけないというのなら、時々戦争を起こして開発した武器を消費し、色々なものをぶっ壊さなければやっていけないような社会構造になってしまっているのなら、もう仕方がない。個人的には少々生活レベルが落ちたって軍需産業を解体した方がいいんじゃないかと思うが、それが無理だと言うのなら、それならそれで、ありもしない敵をでっちあげ、無理な戦争を起こし続けなくてもいい方法もあるんじゃなかろうか。鉄腕アトムの「地上最大のロボット」という話を読んで、そんなことを考えた。最強のロボットとして作られたプルートが世界中の強いロボットに挑戦して倒していく話で、戦いの空しさなどが描かれているのだが、ロボットバトルものの魁として、アトムの中でも人気のある作品だ。

atom.gif
・・・で、軍産複合体の解体が出来ないというのなら、プルートみたいなロボットを各国が国の威信をかけて開発し、時々国別ロボット対抗戦でもやっとけばいいんじゃないだろうか。戦争と同様、資源を浪費出来るし、技術も発展する。大衆にとっては高揚感が得られて適度な暇つぶしにもなる。無人のロボットばかりでは軍が担っていた雇用を賄えないので、人が操縦するロボットバトルもやっておけばいい。勿論有人ロボには死に至る兵器は搭載せず、エアバックもつけて乗組員が死なないようにしておく。何ならその勝ち負けで資源の分配を決めてもいいし、技術の遅れた国にはハンデをあげればいい。本当の戦争に近付くが、勝ったり負けたりのゲームと割り切れば恨みっこなしだ。大儀なんかくっつけると泥沼になるから、純粋に祝祭としてやればいいのだ。
馬鹿馬鹿しいのは戦争と一緒だが、無駄に不幸な人を増やすよりはましだ。それで後は適当に宇宙開発でもやっとけば、大方の戦争の機能は代替できるような気がする。
posted by 激弱ブロガー at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする